魅力ある国の旅情報

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モロッコ

2007.03.27  異邦人の体感

ヴォルビリスの考古遺跡
モロッコに現存する最大のローマ遺跡。
イスラムー色に染まっているモロッコにおいて、違和感すら感じられるほど珍しいキリスト教世界の遺物だ。ムーレイ・イドリスの丘の麗から北西3.5km、広がる野原と畑の中にぽっかりと出現する。40ヘクタールという広大な敷地に、見事なまでに残っている遠い時代の町の光景は、イタリアやトルコ、・ギリシャの遺跡をさんざん見てきたという人にとっても、新たな感動を与えてくれるはずだ。

 

 

そもそもこの地には、紀元前2世紀のころから人が住んでいたという。モーリタニア王国の一都市として、ワリーリOualili(月桂樹の意)と呼ぱれていた。紀元前40年以後、ローマ帝国の属領となり、繁栄したヴォルビリスの町には2万人もの人が住み、凱旋門や神殿など、一数々の美しい建物が建てられた。しかし、3世紀末にはペルペル人の圧迫により衰退し、ついにローマは撤退、8世紀にはムーレイ・イドリスの支配下に入り、イスラム教の町となる。再びこの町を「ワリーリ」と呼ぶようになった。今も、この名のほうが通りがいいよう
だ。18世紀の地震で崩壊するが、1887年から発掘が開始され、その発掘作業は現
在もなお続いている。
町を取り囲む全長2359mの城壁には、8つの門と少なくとも40の塔がある。かつてモロッコ人はここを「ファラオの宮殿」と呼んでいた。カラカラ帝の凱旋門ごカピトリウム(ユピテル神殿)、公共広場、大通り、浴場、油の製造所、いくつもの邸宅群などが修復されており、床や壁に残るモザイクは、当時の状態ほぽそ のままに保存されていて見事だ。モザイクのデザインから、人々の生活などがわかる。


 なお、発掘ざれたモザイク、硬貨、大理石柱、ブロンズ像などのうも重要なも めは、おもにラバトの考古学博物館に陳列されている。