旅は人生なり
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チュニジア
2007.04.12 観光資源に恵まれた快適な地中海リゾート
アントニヌスの共同浴場(カルタゴ)
海を背景に建てられた広大な公共浴場で、2世紀にローマの五賢帝のひとり、アントニヌス・ビウス(在138~161)により建設された。
当時、建物は2階建てで、更衣室、温浴風呂、水風呂、サウナ、プール、噴水、談話室、トイレなど100を超える部屋がその2階部分に左右対称に配置されていた。壁にはフレスコ画、柱には彫刻、床には色鮮やかなモザイクが敷きつめられ、それは贅沢な造りだった。また、円柱や床などに使われた大理石は、遠くポン岬のエル・ハワリアなどから運ぱれていたという。
1階は薄暗い冷浴室(フリギダリウム)。この高さだけでも海面と水平な土台から5.6m、その上に復元された円柱の高さは15m、さらに当時はここからドームがせりあがっていたというから、天井の高さは少なくとも30mはあったはずだ。なお、現在の遺跡は、1980~88年にかけてユネスコの協力で修復、復元されたものである。
当時、浴場に使う水は、60kmも離れたザグーアンからカルタゴ市内へと続く水道橋によって運ぱれ、ラ・マルガの貯水地に溜められていた。しかし、この共同浴場も5世紀にはヴァンダル人の侵入によって破壊されてしまう。
その後数世紀に渡り、この廃虚の大理石や花こう岩は、建築資材としてオスマン・トルコ、ピサやジェノバ、イギリスのカンタベリーなどへ運ばれる。現在では共同浴場を含むこの一画は史跡公園になっており、敷地内にはモザイク画がわずかに残るスコラやバジリカ跡があるのみだ。
昔からここは絶好のロケーションだった。浴場の隣には大統領官邸もある。ただし官邸にカメラを向けたことがわかると、フィルムを没収される恐れがあるので要注意。近くでは、地元の人々が海水浴をしている姿も見られる。
