旅は人生なり
魅力ある国の旅情報
ネパール
2007.04.23 壮大な大自然とそこに住む人々の透き通った瞳
チャング・ナラヤン
カトマンドゥ盆地東端の丘に、ナラヤン神を祀る古い寺院がある。スワヤンブナートやボダナートなどとともに盆地の主要史跡として世界遺産にも登録されている、由緒ある寺院だ。バクタブルから真っすぐ北へ約6km。小さな門前町の沐浴場や食堂を通りぬけて、石段を上った先が、赤レンガ積みの建物に囲まれた境内地。
寺院の開基は、リッチャヴィ王朝期の323年。時代を重ねるうち境内にさまざまな祠や石像が加えられ、今日ある複合寺院となった。境内中央の本殿は、ヴィシュヌ神の化身であるナラヤン神を本尊とする、ネワール様式の繊細な木彫りで装飾された伽藍。リッチャヴィ時代の建物はカトマンドゥ盆地に侵入したムガル帝国軍に破壊されてしまい、現在あるのは1702年に再建されたものだ。
本殿正面には、ナラヤン神に向かって合掌するマッラ時代の王プバティンドラと王妃の像がある。その隣の石像のガルーダは、リッチャヴィ時代の王マンデープ1世か化身したものといわれている。本殿に向かって境内左側のガルーダに乗るヴィシュヌ像がある。
境内全体が、ひとつの岩の上に築かれているチャング・ナラヤン寺院は、カトマンドゥ盆地全体を見晴らす絶景の場所としても知られている。標高は1541m。カトマンドゥやパタンの町並みが見渡せ、茶色い町並みにボダナー
トやダーラハラが白く輝いているのもよく見える。
