魅力ある国の旅情報

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ネパール

2007.04.23  壮大な大自然とそこに住む人々の透き通った瞳

チトワン国立公園

ナラヤニ県チトワン郡は中央ネパール南部の、マハーバーラト山脈とチューリヤ丘陵の間に妬けた内タライの一角にある。かつて亜熱帯性の森林に覆われていたチトワンの地も、マラリア撲滅運動の進展とともに開拓による大量の入植や国による定住計画が進められ、肥沃な穀倉地帯に生まれかわった。
先住民のタルー族のほか、山地から移り住んだタマン族やチェトリ族などの住む農家が散在し、四季を通じて水田や畑作物に覆われた色鮮やかな田園風景が広がり、平原の彼方にはマナスルなどヒマラヤの峰々も遠望できる。


チトワン郡南部の広大な地域は、開拓で急速に失われたタライ亜熱帯林の豊かな自然を保護するために、1962年ネパール最初の野生動物保護区に、73年に初の国立公園に指定され、77年には現在の面積にまで拡大された。また1984年にはユネスコの世界遺産にも登録され、タライ地方随一の観光地として、多くの人が訪れている。
東西80km、南北23kmに及ぶ国立公園のエリアは、西のナラヤニ川、北のラプティ川、東はパルサ野生生物保護区が境界になっており、南部の一部はインドに国境を接している。公園内は多くの野生生物が生息するサールの木からなるジャングル、ダッディという高さ5m前後の草が茂る草地、淡水イルカの生息地であるナラヤニ/ラプティ両河川とその流域の3タイプに分けることができる。 50種を超える哺乳類、55種を数える両生類や喬虫類が確認されており、絶滅寸前のインドサイ、ベンガルトラ、クロコダイルをはじめ、ヒョウ、野牛、シカの仲間、ナマケグマ、レイヨウ、ニシキヘビなどが生息している。また鳥類は、コウノトリ、インコ、サギなどこれまでに525種が確認され、野鳥の楽園としても知られている。
こうした貴重な野生生物とその生息環境である自然を保護するために、国立公園および野牛厚物保護局とネパール国軍が管理にあたっている。自然保護と周辺住民の共存のために、コミュニティ・フォレストと呼ばれる緩衝地帯が設定されていて、国連開発計画(UNDP)を中心に政府機関、NGOらも加わって環境教育、植林や住民の生計向上などのさまざまなプロジェクトが実施されている。