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トルコ

2007.04.06  【文明の十字路・エキゾティックな国トルコ】

奴隷の子、巧みな話術で王から寵愛

メルハバ!(トルコ語でこんにちは)
コックス・アンド・キングス・ジャパンでトルコの営業・手配を担当しているジェムです。

イソップの寓話(ぐうわ)は、誰でもすぐにいくつか思い出せますね。そのイソップがトルコに生まれたことはご存知でしたか?

イソップは紀元前620年、現在のアンカラ近くに勢力を張っていたフィリギア帝国のキュタヒアに奴隷の子として生まれたと伝わっています。
イソップは子どもの頃から賢く、話も上手でした。その特異な才能を認められ、奴隷の身から開放され、旅に出ます。旅先でイソップは、動物を例えに人間に対するメッセージを込めた話をします。機転が効き、話がうまいイソップは、人気者になる一方で、やっかみも受けます。
そんなイソップを側近に取り立てたのは、リディア王のクレズス(クロイソス)でした。王はイソップの巧みな話術を買い、財界に出入りさせ外交を任せたといわれています。奴隷の出自のイソップが、王の寵愛(ちょうあい)を受けるまでになったのです。
王はギリシャのデルファイと交友関係を結ぼうとイソップに多額の金貨を土産に持たせて派遣します。デルファイは非常に栄えた街、アポロンの神託でも有名ですね。王はイソップの話術にデルファイとの交友強化を託したのです。
ところがイソップは、デルファイの市民を怒らせてしまいます。どんな経緯があったかはっきりしないのですが、イソップは「こんなバカな奴(やつ)らに金貨はやれない」と啖呵(たんか)をきったとされています。
デルファイの市民はイソップを捕らえ岩山から突き落として殺してしまいます。口のうまいイソップにとって、その口が災いを招いたと言えます。
さて、イソップの寓話はイソップ自信が記述したものではありません。口コミで約600年間も伝わってきたのです。それが初めて文字になったのはローマ時代、ラテン語で書かれたのです。
動物を例えにひきながら人間心理を巧みについたイソップ寓話は、世界中で親しまれています