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トルコ

2007.04.13  【文明の十字路・エキゾティックな国トルコ】

16世紀に宣教師が日本へ紹介

メルハバ!(トルコ語でこんにちは)
コックス・アンド・キングス・ジャパンでトルコの営業・手配を担当しているジェムです。

イソップは奴隷の子としてトルコに生まれたことを前回紹介しました。では、イソップ寓話(ぐうわ)はどのようにして日本に伝わったのでしょうか。
時は室町時代の最後期、キリスト教ジェズイット派(イエズス会)は日本への布教を目的に宣教師を派遣していました。その宣教師たちが1593年、持ち込んだ印刷機でイソップ寓話を印刷したのが、

日本に紹介されるきっかけをつくったとされています。前年の92年には平家物語を日本語で印刷した実績があります。
宣教師たちがイソップ寓話を印刷したのには理由があります。まず、自分たちが日本語を学ぶテキストにしようとの狙いです。イソップ寓話は広く知られ、内容に普遍性があるためテキストに適していたのです。
もうひとつは、イソップ寓話を日本のエリートたちに教え、ヨーロッパ文化に触れさせるとともに布教にも役立てたいとの意図もあったのでしょう。内容がおもしろくて、異国の日本でも十分理解してもらえるイソップ寓話は、格好の教材になったのです。
イソップ寓話は各国の昔話やおとぎ話に取り入れられています。例えば、ウサギとカメの話は、日本の昔話と思われていますが、実はイソップ寓話から来ています。どこの国や地域でも通用する普遍性は、イソップ寓話の最大の特徴です。
さて、イソップ寓話は17世紀に再び印刷された時、わかりやすい挿し絵が添えられます。その後、江戸幕府のキリスト教への弾圧が激しくなるとイソップ寓話も忘れられます。
イソップ寓話が次にもたらされるのは18世紀、中国からでした、この時初めてイソップの名が広まりました。
イソップは生来非常に醜かったといわれています。その醜男(ぶおとこ)が、機知と話術を磨いたのは天賦の才もあったでしょうが、コンプレックスを克服するためだったと考えると、なんだかひどく身近な存在に思えてきます。