旅は人生なり
魅力ある国の旅情報
トルコ
2007.06.01 【文明の十字路・エキゾティックな国トルコ】
金産出国で誕生、貿易や商業飛躍
メルハバ!(トルコ語でこんにちは)
コックス・アンド・キングス・ジャパンでトルコの営業・手配を担当しているジェムです。
紀元前797年、現在のトルコ西部にリディアという国が興りました。大量の金を産出する、とても豊かな国でした。羊の皮を川に沈め、その皮にまとわりつく砂金を採っていました
その国の王の名はクレイズス(Croesus)。金がもたらす富で古代世界で最もお金持ちでした。「クレイズスのような金持ち(as rich as Croesus)」。という英語表現が残っているくらいですから、いま資産世界一の
ビル・ゲイツ米マイクロソフト会長も真っ青といったところでしょうか。
古代世界の取引は、物々交換が基本でした。少し進むと、例えば牛何等分とか干魚何匹分とか価値の単位が決まってきますが、それでもやはりモノが基本にありました。
ところがモノを価値単位の基本にすえた経済システムに根本的な変革が起きました。紀元前687年、リディアで歴史上初めて貨幣が造られたのです。金に銀を加えて鋳造された貨幣は、表は王の力を表すライオンなどの動物、裏には王の名と価値が刻まれていました。商業の飛躍に貢献します。その有用性から貨幣はギリシャやイオニアなど地中海の古代世界にたちまち伝播(でんぱ)していきます。
信用取引をはじめて導入したのもリディアでした。王が保証した書類を持つ商人は、物品を先に渡してもらい後で代価を払うことが可能になったのです。2005年前に現在のクレジットカードのシステムが既に発明されていたのですね。
ところで商人たちがお金を預けたところ、つまり銀行に相当したのはどこだと思いますか?それは神殿でした。聖なる場所には悪人は入ることができない。一番安全な場所だったのです。神殿は預かり費として4~8%の手数料を取っていました。エーゲ海や地中海の貿易が盛んになり、海賊の被害が広がるようになると、手数料は12%に上がったといわれています。
貨幣経済に大きな貢献を果たしたリディアはペルシャ軍に攻め込まれ、紀元前546年に滅びました。
