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トルコ

2007.09.07  【文明の十字路・エキゾティックな国トルコ】

白いシーツまとい埋葬、1年後に大理石の墓

メルハバ!(トルコ語でこんにちは)
コックス・アンド・キングス・ジャパンでトルコの営業・手配を担当しているジェムです。

以前紹介した結婚式同様、死者を送る葬儀も国によって大きな違いがあります。日本では遺体を荼毘(だび)にします。ところがトルコをはじめイスラムを信仰する国では必ず土葬にします。
イスラムの聖典コーランは、アッラーの神が人間を土から造られ、息を吹き込んだと記しています。土から造られた人を火葬にしたり、ミイラにしたりするのはコーランの教えに反します。イスラム教徒にとって、死後に帰るところは、

土でなければならないのです。
さて、死期が近づくと親類、縁者が呼ばれ最後のお別れをします。その時は、イスラムの僧がそばに侍(はべ)り、祈りを捧げます。死の床に就いている人の恐怖心を和らげ、よみの国への平安な旅立ちを助けるためです。日本ではまだ生きているうちに僧が枕頭(ちんとう)に着くことはありえないですね。
遺体は、石鹸を使い、洗い清めます。次にバラの花を浮かべた水を振りかけ、白いシーツで全身をくるみます。バラの芳香に包まれた遺体は、木棺に収められモスクに安置されます。そこで最後の祈りが捧げられ墓地へと運ばれます。日本の寺は墓地が近接していますが、イスラムの国ではモスクとは別な場所に墓地があります。
墓地に着いた異体は、ひつぎから出され、白いシーツをまとった姿で埋葬されます。ひつぎごと埋葬するキリスト教の国々と違いイスラムの国では遺体をじかに土に置くのです。
約一年待ち、遺体が土に帰った頃に埋葬地に大理石の墓を造ります。墓にはその人の生前の思い出を刻んだ墓誌を置き花壇を造ります。地下の故人が色とりどりの花で心を慰められるようにと遺族の心遣いが墓地を美しく飾るのです。
イスラムでも死後は天国に召されるか、地獄に落ちるかに分かれます。おもしろいことに男は天国では大勢の美女にかしずかれるとコーランに記されています。しかし、女性については、美男がそばにはべるとはなっていません。女性は天国でも貞淑さが求められるのかもしれませんね。