旅は人生なり
魅力ある国の旅情報
トルコ
2007.11.09 【文明の十字路・エキゾティックな国トルコ】
新石器時代に5000-1万人が暮らす
メルハバ!(トルコ語でこんにちは)
コックス・アンド・キングス・ジャパンでトルコの営業・手配を担当しているジェムです。
約1000軒の家に5000人から1万人が暮らした世界最古のまちが、中部アナトリア高原で発掘されました。考古学者の研究によると、まちができたのは紀元前7世紀、いまから9000年前の新石器時代です。チャタルフュユック。それが
このまちの名です。
発掘はイギリス人考古学者の手で1958年に始まりました。発掘された家々はまるでハチの巣のように仕切りが分かれていました。家の材料は日干しれんが。土の中にわらや動物の毛を入れて強度を高めたれんがを用いました。屋根は木で覆い、上に土を塗って固めました。道路はなく家の屋根に当たるところを人々は行き来したと考えられています。
家々の間にはどころどころに広場を設け、牛や羊、シカなどの家畜を飼育しました。小麦やレンズ豆なども見つかり、農耕が行われていたと考えられています。
遺跡はサッカー場30面ほどの面積を持っていますが、発掘が終わったのはまだ30分の1程度。発見された中で、女神像がたくさん出土したことが学者の注目を集めています。豊穣(ほうじょう)の女神の発祥の地はこのまちではないかとフェミニズムの研究対象にもなっています。さらに印章が初めて使われたことも特筆すべきことです。各家庭がそれぞれの印章を入り口に当たるところに押印していました。現代なら表札でしょうか。統治機構はまだなく、全員が平等な関係で協力しあって暮らしていたと考えられます。
さて、まちでは黒曜石がさまざまな道具の素材として利用されました。黒曜石のナイフや鏡が見つかっています。また、食料や水を蓄えるつぼ類などの陶器も作られました。それらの出土品はアナトリア文明博物館に展示されています。
ピラミッドより4000年以上も古いチャタルフュユックは、人類の貴重な遺産です。通常の観光コースには入っていませんが、考古学に関心のある方にはお勧めです。
