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旅は人生なり

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2008.01.25  第11話 アフザル・カーンの挑戦

ITが牽引する経済の話題が、豊富に、取り上げられていますが、まだまだ昔のボンベイ、今のが「チャトラバッテリー・シバジー空港」であることは、して、あまり知られていません。チャトラバッテリー・シバジーのお話が、16話まで続きますが、今日は11話をお届けします。
当時のインドは日本の戦乱時代に近いのでしょうが、権謀術数の時代でした。アディル帝国の鬼武将アフザル・カーンは、バンガロール近くの戦場で、シャハジーの上の息子シャンバジを、策略を弄して討ち取りました。

今や、アディル帝国にとって、その領土を侵すシヴァジーは、どうあっても討たねばなりません。そのため、ビジャプール宮廷の全司令官が集まり、会議が開かれました。帝国の威信がかかっているのです。シヴァジー討伐のため、大がかりな軍隊が投入されることになりました。誰がその指揮をとるのか?

  

 会議は静まり返りました。その沈黙を破ったのは、アフザル・カーンでした。 山のような巨体で立ち上がり、「私、アフザル・カーンがシヴァジーを鎖で縛り上げ、この宮廷に連れて来る、さもなければ、戦の場で殺す」と言い放ちました。

アフザル・カーンは、大砲75台、小型大砲400台を装備した軍隊とともに出発しました。アフザルは、スワラジャの領土に侵入すると、つぎつぎと寺や偶像を破壊していきました。ワイにキャンプを定め、司令官たちを送り出して、近くの城砦を攻撃、占 領させました。

かたや、シヴァジーは、ジャウリの容易に近づけない山間にあるプラタプガール城砦に逃げ込みました。アフザルが彼の領土内を荒らしまわっている間、そこで動かずじっとしていました。 シヴァジーを城砦から引き出せないとわかる と、アフザルはシヴァジーに使者を送り、和平を申し入れました。

使者のクリシナジー・バースカルワスは、あたたかく迎えられました。夜になり、シヴァジーは、アフザル・カーンの真意を確かめるため、じきじきに使者と会って話を聞きました。

シヴァジーはアフザルに宛て手紙を書きました。彼を褒め称え、和平交渉のためジャウリへ来てほしいと謙虚に要請したのです。

アフザルはただちに同意しました。その手紙は、シヴァジーがアフザルの足元にひれ伏そうとしているかのような印象を与えたのです。

プラタプガール城砦の外にテントが張られました。それぞれ、補佐一人、護衛一人だけをつけて会談することになりました。双方の兵士たちは遠く離れて待機します。

1659年11月10日、いよいよ会談の日です。

アフザル・カーンとシヴァジーの軍はその場を離れました。アフザルはクリシナジーを補佐とし、サヤドを護衛にして立派に飾られた会談のテントに近づいて行きました。アフザルをテントに迎え入れるため、シヴァジーもパンルジとジヴァ・マハーラを伴って反対側から進み出てきました。

アフザル・カーンとシヴァジーは、互いに抱き合って挨拶するため、歩み寄りました。二人の身体は、北極熊と山羊ほどの違いがありました。シヴァジーの頭はアフザルの胸のあたりでした。その時、事が起こりました。

アフザル・カーンが、シヴァジーの頭を腕で抱くように見せかけて自分の胸に押し付け、反対の手に持った短剣でシヴァジーを突き刺したのです。しかし、そシヴァジーは衣服の下に鎧をつけていたため、防ぐことができました。

シヴァジーは、このような策略があることを見越して、備えていたのです。彼は格闘技を心得ていたので、ぐっとひと引きして頭にかかった腕を振りほどくと、腰帯につるした短剣を取り出しました。短剣には鈎型の刃と虎の爪型の武器がついていました。次の一瞬、右手につけた爪でアフザルの胸を引き裂き、左手の短剣を敵の胴体に突き刺しました。

「裏切りだ!裏切りだ!」と、アフザルは叫びました。

クリシナジーは短剣を引き抜き、シヴァジーめがけて斬りつけましたが、蹴り倒されてしまいました。アフザルの護衛サヤド・バンダが、剣を手にシヴァジーに飛び掛ったところ、シヴァジーの護衛ジヴァ・マハーラは、剣もろともバンダの腕を斬り落とすと、その身体を滅多斬りにしました。

アフザルは倒れ、斬られた胴体から腸が飛び出していました。

前もって練られた作戦通り、アフザルと共にやってきたビジャプールの兵士たちは斬り殺されました。

その時、戦を告げるトランペットが城砦から鳴り響き、ジャングルや岩陰、丘などに身を潜めていたマラタの兵士たちが飛び出し、敵のメインキャンプめがけて襲いかかりました。ビジャプールの兵士たちは、混乱し、殺されたり、逃げ出したりしました。シヴァジーが降伏し、彼らが勝利を祝うものとばかり考えていたのです。

アフザル・カーンのキャンプには、象65頭、馬400頭、らくだ1200頭、30万ルピー相当の宝石類、70万ルピー相当のコイン90ポンドと、武器、弾薬が残されていました。

シヴァジーの総司令官パレカールは、ビジャプールの主力部隊を打ち負かした後、ワイに進軍しました。後からシヴァジーも加わり、ビジャプールの軍訓練場であり重要拠点であるサタラ、コラープール、パナールガールを次々と占領していきました。ゴダク、ゴカク、コンカンも攻略しました。

ダーボル港を奪い、外国船を拿捕しました。英国人船長も捕らえられました。外国からの商人たちは国に帰って、シヴァジーの冒険話を伝えたということです。

投稿者 blog担当 (15:42) | PermaLink
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